SpeechLine Digital Wireless はスピーチ、レクチャー向けのデジタルワイヤレスマイクロホンで、大学や企業での利用に特化しています。製品は幅広い用途に対応しており、さまざまな環境においても適応できます。
日々のIT管理者の作業を簡易化することを目的としており、さらに最新のマルチチャンネルレシーバーを用いることでより最適にインテグレーションを行うことができます。
利点
導入が簡単
マルチチャンネルレシーバー
当システムは一般的な環境において動作するので、現状のITインフラストラクチャへスムーズに導入することができます。2系統のイーサネットコネクタはPower over Ethernet(PoE)とDante™は勿論、様々な機能をサポートしているため、教育期間の設備やオフィスネットワークにおいて理想的な拡張システムです。SpeechLine Digital Wireless はスタンドアロンでも動作しますが、プラグイン等を用いてサードパーティのシステムと統合することも可能です。
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最先端のテクノロジー
最新のIT技術を搭載したこの新しいSpeechLineマルチチャンネルレシーバーはIT管理者やインテグレーター待望の製品です。IEEE 802.1X認証による簡単で安全な接続、PoE接続、そしてDante™に対応しています。
既存の設備に導入しやすい
SpeechLine Digital Wirelessマイクロホンシステムは、マルチチャンネルレシーバーとラックレシーバーからのアナログ出力により既存のAV設備と簡単に統合することができます。また、マルチチャンネルレシーバーはオートミキサーとデジタルオーディオ出力があり、2系統のDante™ポート経由で既存のITインフラストラクチャとスムーズに接続できます。サードパーティーのシステムともプラグイン経由で互換性をもたせることができます。
安心のセキュリティ
SpeechLine Digital WirelessはAES 256-bit により会話内容を暗号化することができます。また、IEEE 802.1X 認証により、全てのSpeechLine マルチチャンネルレシーバーを簡単かつ安全にネットワークに統合することができます。
2系統のRJ45ポートは個別に構成でき、制御部と音声部を別々のネットワークに分割してセキュリティを強化したり、両方のポートを冗長化したDante™ネットワークを構築して信頼性を最大化できます。Dante™は専用のDante Domain Manager™で安全にセットアップ可能です。
シームレスなセットアップとメンテナンス
日々の作業からの開放
ゼンハイザーのControl Cockpitソフトウェアで、全体の設定を一目瞭然とします。バッテリー残量確認などの手間のかかる確認作業は全て目視可能です。この先進的な自動化システムは周波数の設定や干渉の確認の必要がありません。SpeechLine Digital Wirelessを用いれば時間もコストもセーブできるのです。
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リモートコントロール & トラブルシューテュング
Sennheiser Control Cockpitソフトウェアを使うと接続されている全てのデバイスの状態確認とコントロールを行うことができます。例えば、モニタリーングビューで全エリアのデバイスに関する全ての情報をリアルタイムで確認できます。リモートメンテナンスにより、マイクのミュート忘れの問題等の特定や解決を容易にします。自動通知機能により、バッテリー切れなどのクリティカルな問題をemailやSMSを送ることができ、トラブルを未然に防ぎます。
洗練されたシステムの自動化
デジタルワイヤレスシステムは、システムの自動化などの多くの利点があります。
Automatic Frequency Managementにより、空き周波数帯を自動的にスキャンし見つけ出します。Automatic Interference Managementにより、周波数干渉が発生した場合でもシームレスに周波数を変更することができます。Automatic Audio Level Managementを使用することで、もうマニュアル操作によるレベル調整は必要ありません。
マルチルームモード
SpeechLine Digital Wirelessは2つの運用モードがあります。
Automatic Modeはシンプルかつ信頼性の高い設定方法で、最大20個のデバイスの同時接続に対応します(国別の周波数規制に依存します)
Multi-Room Modeは部屋のサイズに合わせて伝送レベルを調整します。小規模な会議室から大学キャンパス全体の大規模なセットアップまで、きめ細かい設定が可能です。
Always ready to go
毎日の簡単操作
簡単に利用できて信頼性の高いマイクロホンシステム。SpeechLine Digital Wirelessは余計な説明は必要ありません。ネットワーク監視下のマイク置き場兼充電ステーションから取り外された瞬間、マイクは利用可能となります。15時間連続稼働するので1日中の使用でも大丈夫です。
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卓越したバッテリーマネジメント
SpeechLine Digital Wirelessではマイクのバッテリー切れのトラブルはもはや過去のことです。15時間連続稼働可能なマイクロホンは1日の長時間利用でも心配有りません。
ネットワーク対応充電ステーションはマイクを利用していない際のストレージとなります。Sennheiser Control Cockpitは全てのマイクのバッテリー残量ステータスを表示します。
スピーチの為に
SpeechLine Digital Wirelessはスピーチに特化しています。
男性・女性の声向けそれぞれに設定されたイコライザーを内蔵したマイクカプセルにより、状況に応じたクリアなサウンドを届けます。マルチチャンネルレシーバーはAutomatic Audio Level Management機能により自動で聞きやすい音量にするため、複数の音声をリアルタイムでミックスします。
ユーザーによる設定操作が不要
SpeechLine Digital Wireless は操作がとても簡単です。スピーカーはマイク置き場兼充電ステーションからマイクを取り外すだけですぐにマイクを利用可能です。レシーバーの設定を確認する必要は一切ありません。レシーバーは部屋のラック等のユーザーの手の届かない場所に設置してエラーを回避しましょう。マルチチャンネルレシーバーは簡単に壁や天井に設置可能です。
賢い選択
作業時間とコストを削減
SpeechLine Digital Wirelessは、先進的なライセンス不要の1.9 GHz周波数帯で動作します。ゼンハイザーのControl Cockpitは将来的にも利用可能な無償のソフトウェアです。デジタルワークフローにより、システム全体を監視・制御することで円滑なメンテナンスが可能となりサービスコストの削減に役立ちます。
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ライセンスフリー 1.9 GHz
SpeechLine Digital Wireless は1.9GHzのライセンス不要な周波数帯を使用しています。このスタンダードは最も最先端のワイヤレス通信システムに使用されており、ワイヤレスマイクの分野においてこれから最も期待されている帯域です。
追加のハードウェアが不要
SpeechLine Digital Wirelessは追加のハードウェアが必要ありません。専用のイコライザー、男性・女性向けプリセットなどの内蔵DSPをご利用ください。マルチチャンネルレシーバーにはオートミキシング機能やビルトインのアンテナが搭載しています。
人件費の削減
マイクロホンシステムのメンテナンスや運用による人件費を削減しましょう。無償のControl Cockpitソフトウェアを活用して、全ての作業をデジタル化することができます。以前までオンサイトにてマニュアル操作が必要だった作業が今ではどこからでも、ボタン操作で可能になります。システムの規模が大きくなれば大きくなるほどコストをカットすることができます。
すべての特典が一目瞭然
どのような種類のトランスミッターがありますか?
SpeechLine Digital Wirelessシリーズには、5種類のトランスミッターがあります。
- SLハンドヘルドDW
- SLボディパックDW
- SL Tablestand 133-S DW (グースネック・マイク用3ピンXLR付き)
- SL Tablestand 153-S DW(5ピンXLRグースネック・マイク付き
- SLバウンダリ114-S DW
1つの部屋で何本のマイクを使用できますか?
日本では、SL MCR DW(マルチチャネルレシーバー)を利用すれば最大6ch、SL RACK RECEIVER DWを利用する場合は最大4chご利用頂けます。
複数の部屋で使用したいのですが、マイクの数を増やすにはどうすればよいでしょうか?
SpeechLine Digital Wirelessで使用されているRF周波数帯は?
SpeechLine Digital Wirelessは、電話機市場で利用されているDECT周波数帯(1.9GHz)を使用しています。このため、将来的にも免許無しで使用することができます。
デジタルワイヤレスの使用には免許が必要ですか?
いいえ、DECT周波数帯(1.9GHz)の利用に免許は不要です。
レイテンシーはどのくらいですか?
SpeechLine Digital Wirelessの遅延は19ms、スピーチで認識されない値です。
送信機と受信機はどのように接続するのですか?
送信機とラック型受信機を接続するには、それぞれの機器のペアボタンを、LEDが赤と緑に点滅し始めるまで押し続ける必要があります。送信機とSL MCR DWを接続する場合は、Sennheiser Control Cockpitで専用チャンネルのペアボタンを押し、LEDが赤と緑に点滅し始めるまで送信機のペアボタンを長押ししてください。
どのオーディオ出力がありますか?
オーディオ接続を可能な限り簡単かつ柔軟にするために、いくつかのオプションを用意しています。SL RACK RECEIVER DWでは、オーディオ出力としてXLR、TRS、フォーンジャックを提供しています。SL MCR DWでは、すべてのチャンネルがDANTE経由でデジタル出力され、内蔵のオートミキサーにより、3ピンのPhoenix 3.81.mmピッチコネクターを使用してアナログ出力も可能です。
どんな電池を使用できますか?
送信機にはリチウムイオン電池が搭載されており、最大で18時間の動作が可能です(機器によって異なります)。
2台以上の受信機を使用するにはどうすればよいですか?
2台以上のSL RACK RECEIVER DWが必要な場合は、AWM 2またはAWM 4と、弊社のコンバイナーSL PASC 2またはSL PASC 4を組み合わせてご使用ください。
どのようなアンテナが利用できますか?
リモートアンテナとしては、AWM 2およびAMW 4をお勧めします。AWM 2では1台のレシーバー、AWM 4では2台のレシーバーを使用できます。コンバイナーを使用すれば、受信機の数を増やすことができます。いずれの場合も、追加のケーブルが必要です。
トランスミッターはどのように充電するのですか?
3種類の充電器をご用意しています。
- CHG 2:ハンドヘルドとボディパック用の2ベイ充電器
- CHG 4N:ハンドヘルドとボディパック用の4ベイネットワークチャージャー
- CHG 2W:テーブルスタンドとバウンダリ用の2ベイ無接触式充電器。
また、バッテリーBA 10(ハンドヘルド)とBA 30(ボディパック)はUSB経由で充電できます。
SpeechLine Digital Wirelessをモニターすることはできますか?
ゼンハイザー・コントロール・コックピットを使用して、受信機とCHG 4Nをリモートで監視・制御することができます。
レシーバーはDHCPに対応していますか?
はい、レシーバーはDHCP、自動IP、固定IPに対応しています。ネットワークモードは、レシーバーのメニューで調整できます。
SLボディパックDWで使用できるヘッドセットとラベリアを教えてください。
ゼンハイザー製のヘッドセットやラベリアを使用できます。SL Headmic 1またはMKE 1の使用をお勧めします。
ファームウェアのアップデートはどのように行いますか?
ファームウェアのアップデートは、ゼンハイザーのコントロール・コックピット・ソフトウェアで行います。受信機が新しいファームウェアにアップグレードされると、ペアリング時にポータブル送信機のアップデートも自動的に行われます。また、送信機のアップグレードは、ゼンハイザー・コントロール・コックピット・ソフトウェアとCHG 4Nを介して行うことができます。
マスターレシーバーとフォロワーレシーバーの違いは何ですか?
最大限の数のマイクを使用するためには、それぞれのマイクを同期させる必要があります。そのためには、他のすべてのマイク(フォロワー)を制御するマスターが必要となります。
SL MCR DWを使用している場合、マスター/フォロワーの設定は自動的に行われます。
注意:マスター/フォロワーの設定変更は、送信機の電源が切れているときにのみ行うことができます。
SL RACK RECEIVER DWのみをお使いの場合は、以下の手順でシステムに有効なマスター/フォロワー設定を行ってください。
- アンテナの準備と接続(必要に応じてAMW 4とコンバイナーを使用する場合
- 受信機1台の電源を入れ、送信機1台をペアリングします。受信機のLEDが緑になるまで待ちます。このマイクがマスターになります。
- マスター受信機の電源が入っている間に、他のすべての受信機の電源を入れます。他のマイクは自動的にフォロワーになります。
重要:マスター/フォロワーの設定が完了したら、電源タップなどを使って、すべてのレシーバーを同時にオンにする必要があります。
セキュリティ機能がありますか?
送信機と受信機の接続は、常にAES256で暗号化されています。SL MCR DWでは、IEEE 802.1x認証を使用して安全なネットワーク展開が可能です。
どのようなアンテナケーブルを使用するのですか?
SpeechLine Digital Wirelessは、SL Rack Receiver DWの規制上の理由から、逆SMAコネクタを使用しています。ゼンハイザーではRG-58アンテナケーブルを1m、5m、10m、20mで提供しています。20m以上の長さは、ケーブルの減衰が大きくなるため推奨しません。
SpeechLine Digital Wirelessはメディアコントロールシステムに対応していますか?
はい、SpeechLine Digital Wirelessはゼンハイザー・サウンド・プロトコルを採用しており、メディア・コントロール・システムのプログラミングに使用することができます。また、クレストロンやQSCのプラグインも用意されています。
「オートゲイン」とはどういう意味ですか?
スピーチライン・デジタルワイヤレスは、マイクの感度を最も使いやすいレベルに自動的に調整します。つまり、もうゲインを気にする必要はありません。
受信機のIPアドレスはどのように設定するのですか?
IPアドレスは、手動またはDHCPによる自動設定が可能です。また、IPv6やmDNSにも対応しています。
SL MCR DWのネットワークモードを変更するにはどうすればいいですか?
ネットワークモードの変更には、Audinate社のDante Controllerが必要です。SL MCR DWを選択したらすぐに "network config "タブに移動して、ドロップダウンメニューから必要なモードを選択してください。
シングルケーブルモードでは、PoEはデイジーチェーン接続されますか?
いいえ、PoEはデイジーチェーン接続できません。2台目のSL MCR DWを使用する場合は、追加のPoEインジェクターが必要です。オーディオとネットワークデータはデイジーチェーン接続されています。
SL MCR DWで使用されるPoEクラスは何ですか?
IEEE 802.3afクラス3です。
SL MCR DWとSL RACK RECEIVER DWを同じ部屋で使用することは可能ですか?
はい、可能です。最初に1台のSL MCR DWの電源を入れて、この機器がマスターになるようにすることをお勧めします。その後、他のレシーバーの電源を入れれば、自動的にフォロワーとなります。日本では、1部屋で最大4ch同時利用することができます。(SL MCR DWだけでシステムを組んだ場合は最大6ch同時利用可能となります)
なぜデジタルとアナログのダウンミックスが必要なのですか?
すべてのオーディオチャンネルの自動ミキシングにより、DSPやオーディオミキサーに1つの入力チャンネルしか残っていなくても、最大4chのスピーチライン・デジタルワイヤレスを使用することができます。可能な限りの柔軟性を持たせるため、ダウンミックス信号はDante経由のデジタルとアナログの両方に対応しています。このため、既存のインフラにスピーチラインを組み込むことは非常に簡単です。音声信号はどちらの出力でも同じですが、レベルはゼンハイザー・コントロールコックピットで個別に調整できます。
ネットワークケーブルの最大長はどれくらいですか?
SL MCR DWはネットワーク機器ですので、他のネットワーク機器と同様の推奨事項が適用されます。ネットワークケーブルの品質にもよりますが、最大100mまで使用することができます。
SpeechLine Digital WirelessはAES67に対応していますか?
SL MCR DWはAES67に対応しています。この機能はDante Controllerを使って有効にすることができます。AES 67 configタブでAES 67を有効にしてください。その際、RTPマルチキャストアドレスのプレフィックスがどの機器でも同じであることを確認してください(デフォルト:69)。
SpeechLine Digital WirelessをDante Domain Mangerに組み込むことはできますか?
はい、SL MCR DWはDante Domain Managerですぐに使用できます。