数多くのスタープレイヤーに楽曲を提供している丸谷マナブ。時代の呼吸を感じ取り、自在にアーティストの個性を引き出すミュージック作品はLittle Glee Monster、関ジャニ∞、KAT-TUN、AKB48、乃木坂46、三代目 J SOUL BROTHERS、大原櫻子、倉木麻衣から渡辺美里、どぶろっくにまで提供されている。丸谷の音に対する感性でゼンハイザーのイヤホンはどう受け止められるのだろうか?
丸谷マナブ Profile
宅録ユニット『sunbrain』としてDefSTAR Recordsよりメジャーデビュー。アーティスト活動休止後から作詞・作曲・プロデュース活動を開始。
2014年に日本レコード大賞・優秀作品賞、オリコン作曲家トータルセールス第1位、ゴールドディスク大賞シングルオブザイヤーを受賞。
2017年には、第68回NHK紅白歌合戦で提供した3作品が歌唱される。(Little Glee Monster「好きだ。」三代目J Soul Brothers「HAPPY」AKB48「11月のアンクレット」)
2018年に日本レコード大賞 作曲賞をLittle Glee Monster「世界はあなたに笑いかけている」で受賞。
Sony Music Publishing所属
―ゼンハイザー製品を知ったきっかけを教えてください。
明確に印象深かったのは最初HD 595というオープン型のヘッドホン。もう15年ぐらい前ですかね、いわゆる1K、ワンルームマンションで作曲しなくてはいけなくなって、苦情が結構来てて、ずっと付け続ける、付け続けてちゃんとモニターとして使えるヘッドホンを探してて、あのヘッドホンに出会って付けてることを忘れて作曲していたので、それで初めて、ゼンハイザーというブランドに信頼を置いたというイメージがありますね。
―ゼンハイザーの製品の印象はいかがでしたか?
印象は、やっぱり最初に思いつくのは信頼感というのがありますね。特に先ほどのHD 595の次にHD 650、今だに使っているのですけど、今日このご時世あんな風に20年も第一線で愛され続ける製品って、他にないと思うんですよね。それって信頼だと思っていて、そういう意味で自分はゼンハイザーというブランドを、だったら安心というか、信頼とか安心、そういうワードのイメージがあります。
―楽曲を創作する時どのようなところからインスピレーションを得るのでしょうか?
ま、かっこよく言えたらいいのですけど、そうですね。結構、生活的にはこういう仕事していてても普通の、当たり前の様な人生なのですけど。あえて言うなら、いつも見てる景色とか、何気ない言葉とかが、急にいつもと違う角度から見えたり聞こえたりする瞬間があって、そういう時にハッと曲になるというか。もとは何でもいいのですけど、違う角度から見れる瞬間みたいなところが、インスピレーションなのかな、というのがありますね。
―CX True wirelessはどんな印象だったでしょうか?
結構僕Bluetoothのワイヤレスイヤホンに対しては、利便性優先というか、ワイヤレスで飛ばすために、間引きしてつくられる。そういうもんだと、かれこれ数年思ってきているんですけど、今回のはそういう印象が無くて、ゼンハイザーらしさというか、肉厚でクリアで嘘偽りのない音というのを、ワイヤレスでも再現できているところが、凄いというかプライドを感じますね。
―音質についてはいかがでしょうか?
自分が一番気にするところって、ピークがあるとか凹んでいる帯域があるっていうのを、どうしても職業柄気にしちゃうんですけど。ゼンハイザー全製品そうですけど、嘘偽りなくちゃんと変に誇張したりすることなく、音楽をちゃんと伝えようとしているっていうところで、全帯域素晴らしく、肉厚に。明るさもあって、クリアっていうイメージもありますね。特にこの商品は。
―装着感はいかがでしょうか?
装着感はすばらしいですね。しかも結構、ブラックのボディーから想像するよりも圧倒的に軽くて、付けていることを忘れてしまうタイプのイヤホンだなっていう印象がありますね。
―デザインについてはいかがでしょうか?
デザイン、格好いいですよね、ちょっとステータスというか。
―CX True wirelessにはどんな音楽がマッチするでしょうか?
それこそオールマイティーですけど、ワイヤレスってことは、どこにでも持って行ってというのが基本的にあると思うので、僕がかかわっているJPOPの音楽をよりクリアに、ワイヤレスだけど妥協せずちゃんと音楽を伝えてくれるので。やっぱりポップスを聴いて頂けると、歌のニュアンスだったりというのが、ワイヤレスでもちゃんと伝えてもらえるかな、という印象があります。
―ご自身の楽曲作品でCX True wirelessで聴いてほしい曲は?
そうですね、大原櫻子さんの「スタートライン」という曲があるのですけど。彼女の歌の息づかいとかそういうものも、このイヤホンだったら何処でも感じ取れるし、あの曲はストリングスとドラムも生で録ってまして、その立体感とかも、外出時にそこまで聴こうとしてないのが今現状だと思うのですけど。このイヤホンだったら、そこまで作り手のイメージも伝えることができるので、すごい価値があるなっていう風に思います。
―自分の作品をどの様なイヤホンで聞いてほしいでしょうか?
そうですね、聞いて頂ければいいのですけど、できれば自分らの作ったものが、本当はこんなに低音出していないのに、誇張するように出してもらうと、歌がマスキングされるですとか。どこか出すとどこか凹むのは当然なので、そうじゃないように、僕以外の全てのプロの方も作っていると思うので。そういうのをそのままアウトプットしてくれるヘッドホンで、イヤホンで聴いて頂くのが理想でありますね。
―どのような方にCX True wireless をお勧めしたいですか?
これも全員ですけど(笑)でも、最初に買うイヤホンからこれを選んでほしいですね。もし、買い替えるのでもいいのですけど、最初だから安いのでいいな、と考える方もいると思うのですけど。これを最初に買ってもらえればいろんな今まで見えなかった音楽の面白いとことかも伝わると思うので。そこまでこだわってない人とかでも、セレクトしてくれると音楽の裾が広がると思います。
―IE 900はドイツ本社が技術とノウハウの全てを注ぎ込んで完成したハイエンド製品ですが、音質などいかがでしょうか?
そうですね、最初に付けた時に、僕はヘッドホンで作業することが多いので、あまりにもいつも通り過ぎて自然に聞きすぎちゃったのですよね。あ、これ違うイヤホンだ(笑)と思って。ヘッドホンの鳴りを、イヤホンとしてのクオリティを完全に超えて、ヘッドホンとしてもハイクオリティな音を作り上げているっていう所に、感動というか、そういう体験したことが無かったので、最初その事実を捉えるのが大変でした。
―ご自分の曲でこだわっている部分がIE900で再現、表現されていましたか?
そうですね、たとえば、ギターだったらギターのアンプでマイクがあってそこの距離感に空気感が入るのですけど、そこまで聞き取れるのですよね。自分の曲は結構コーラスが多いのですけど、下ハモしているメンバーの息づかいとか、そういう所も作っている方は、実はこだわってやっていて。そこのブレス切ったらだめだよとかもあるのですけど、ザーって聞いているとそういうのって、トータル的に感じ取れなくても伝わっている部分があるのかもしれないですけど。このイヤホンだったらそこまでちゃんと、クリアに、正しく、びしっとフォーカス当てて耳に伝えてくれるので、素晴らしいイヤホンだと思います。
―デザイン、装着感についてはいかがでしょうか?
装着感も素晴らしくて、遮音性がまず高いのです。耳の中の圧が圧倒的に変えるような痛い感じじゃなくて、優しい圧というか。でも、遮音性がちゃんと高くて、音楽に集中できる。それで物自体がすごく軽いのですよね。アルミが効いているのか、付けていても本当にストレスが全くないイヤホンですよね。
―アーティストとして音にこだわる理由を教えてください。
現場で作っていると、本当に何か、言葉で表せないようなどっちが正解かわからないようなことだったり、ここで息吸う方がエモいとか、ここはストレートに行ったほうがエモいとか、その違いがそのリスナーまで全部伝わっているかどうかわからないのですけど。でも、結局その積み重ねで、何回も聴こうと思うとか、それこそ言葉にならないものが言葉にならないまま、その作り手の情熱とか、そういうのも耳に届いていると自分は信じていて作っていて。つまり、こういうイヤホンで聴いて頂くことで、それがそのまま伝わってもらえるわけですから。そこにすごく期待しちゃいますよね、こういうイヤホンは。
―IE 900に最適な音楽はいかがでしょうか?
それこそオールマイティすぎますけど(笑)、僕の曲だとLittle Glee Monster(リトルグリーモンスター)の「世界はあなたに笑いかけている」という作品が、プロデュースが僕で、すごいハモリが複雑なんですよね。主メロがあって、追っかけまでちゃんとハーモニーがずっと入っている楽曲なんですけど、フレーズによってメンバーが入れ替わったりするので、あれだけ個性のあるメンバーが、ハモリを交代交代で歌っているというのもこのイヤホンだったら、たぶん伝わるんですよね。そういうところを聴いてもらえるチャンスなので、是非聴いて欲しいなと思います。
―ハーモニーですと高域の美しさが大切だと思うのですが?
高域ってちょっとでもピークがあると気になるのですけど。このイヤホンのすごい所って、ピークはもちろん無いのですけど、なだらかに、切れているのじゃなくてなだらかに伸び続けている。だから、そこに空気感がちゃんと伝わってくれるのですよね。それって、僕の今までの感覚だと、スピーカーかヘッドホンだったのですけど。イヤホンで実現できていることが凄いなと。切れた感じもない。ゼンハイザーさんなのでピークは絶対無いのですけど、伸び切っている高域、ここに空気感が詰まっているので、そこを伝えてくれるイヤホンって凄いですよね。
―今後のアーティスト活動の抱負などをお聞かせください。
自分は楽曲を書く以外がほんと何もできないというか、今後も、この仕事にやりがいを感じているので、自分の作る音楽で、いろんなアーティストさんに歌ってパフォーマンスしていただくことで誰かの心を動かしたりとか、そういうことを引き続きできるように、その土台作りからも関われたらいいのかと思います。
―ファンの方にメッセージをお願いします。
とにかく聴いて楽しんでもらえるようにこちらは頑張るので、聴いて頂ければと思います。
―ありがとうございました。