中嶋イッキュウさんは、海外でも活躍するロックバンドtricotでフロント(ヴォーカル、ギター)を務め、自身のファッションブランド「SUSU by Ikkyu Nakajima」でデザインも行うなど、マルチな才能の持ち主。とりわけ音に対する鋭い感性はヴォーカルでいかんなく発揮されている。そんなイッキュウさんに、ゼンハイザーの製品について聞いてみた。
MOMENTUM True Wireless 2
今年は新型コロナウィルスのこともあり、なかなか音楽活動が大変だったと思うのですが、どのような活動をされていましたか?
自粛期間に入ってからは、もう主に作曲ですね。本当は今年の1月末にアルバムを出したのですけど、また一年後くらいにアルバムを出せたらいいねと言っていたのを、ライブとか全て飛んじゃったような状態だったので、前倒しにして10月にアルバムを作って出したのです。主にそのアルバムを作っていたという感じでした。
今回ワイヤレスイヤホンを聴いていただきましたが、これまでゼンハイザーというメーカーの製品で何か印象に残っていることはありますか?
自分が使っていたのはマイクで、ツアーに行ったりとか、結構海外とかも行かせてもらっていたのですけど。40日間行きっぱなしの時とかも大きいスーツケースに入れたままにして、ずっと使わせてもらったりとかしてた経験が残ってて、すごい物がタフというか。ライブ中とかは盛り上がってしまって倒してしまったりとか多々あったのですけど、、、一回も壊れたことは無かったですし、そういう印象がすごくあります。。
今回使っていただいたMomentum True Wireless 2はどんな印象ですか?
イヤホンでノイズキャンセルが付いたものを初めて使ったのですが、電子的なものでノイズを切っているような物の、特有のちょっとツンとしたような感じもなくて、すごい自然に、ただ、ただ、フィットしているような感じで音が消えるというか、のめりこめる感じがすごいなって思いました。
音についてはいかがでしたか?
そうですね、私は迫力を感じたくなっちゃうので、普通のヘッドホンで聴く時は結構ボリュームをいつも上げちゃうのですが、、、フィット感のおかげなのか割とそんな上げなくてもちゃんと音の、本来楽曲の持っている迫力を感じることができる感じがあって、数時間ずっと聴いていてもあまり疲れないのでその辺すごくいいなって思いました。音の質自体も変なクセがなくて、自分たちが作った楽曲そのまま届けられる印象があったので、これで聴いてくれたらうれしいなって、と思いますね。(笑)
装着した感じはいかがでたか?
長い移動の時とかも動画を見たり、音楽を聴いたりとかでずっと使ったりして、そのまま寝ちゃったりするのですけど、、、あんまり痛くなくて、不快感がなかったですね。長時間付けたり、付けたまま寝ちゃったりしても耳痛いなって、ならなかったので、すごいなって思いました。
通話機能は試されていかがでしたか?
今、結構画面上でやり取りすることが多かったりとか、ズームとかでオンラインで会議する、ミーティングすることとかも多かったのですけど、一度に何人かがワッてしゃべったりとかしてもちゃんと聞き取れるし。あと配信ライブとか、インスタライブとかYouTubeライブとか、配信で生でオンライン上でやり取りする、リアルタイムでやり取りするときとかも結構聞こえやすくて良かったですね。
デザインはいかかでした?カラーはホワイトとブラックがあります。
かわいいですね。ケースも外側の布というか、高級感があってポーチとかに入れていてもかわいいなって思いました。あまりイヤホンに見えないですよ、いい意味で。コスメっぽいです。(笑)
外音取り込みモードはいかがでしたか?
私、犬を飼っていて、犬の散歩に行く時にいつも付けているのですけど。犬の散歩とか行っていると、外の皆の生活音とか聞かないと危なかったりするときは、ノイキャンを外して外の音を聞けるようにしているのですけど、、、自然に入ってくるのでちょうどいい感じに音がBGMになってくれるというか、
他にお気に入りのところはありますか?
私、結構ガサツなんで、、、いいなって思ったところは使いやすさがすごい気に入っているのですけど、磁石、マグネットでカチャってはまるんで、カバンの中にバーンて入れててもちゃんと充電されてるというか、すいませんバーンて入れたりして。(笑)リュックの中で逆さになっていたりしてもちゃんと密着しているから充電できてなかったとかも無いし、タッチで操作できるのがすごいいいなって思いましたね。耳に色々ボタンついているとめんどくさいじゃないですか?自分の動きに合わせてちゃんと音が止まってくれたり、リュックの中でうっすら音鳴ってんで、みたいな人いるじゃないですか?イヤホンから漏れ出てることも無いので、ちゃんと音が止まってくれたりするのがすごいお気に入りですね。
CX 400BT True Wireless
Momentum True Wireless 2の機能を省略したお求めやすいプライスの CX 400BT True Wirelessも聴いて頂きました。
聴き比べてみたのですけど、そんなに音の優劣、差は無いというか、こっちもすごく音がいいなと思いました。こっちも同じくさっきも言ったように。変なクセが入ってたりとか、あえて迫力を演出するようなことも無く、きれいに聴こえるので、素直に聴こえていいなと思ったのと、ノイズキャンセルとか便利なものがなくても、ミニマムなものでいいという人にはこれでいいと思いました。
MOMENTUM Wireless (M3AEBTXL Sandy White)
イヤホンを使う時とヘッドホンを使う時の違いはどこでしょうか?
イヤホンの方もかなり音楽に没頭できる感じは感じたのですけど、密閉されている感じとかも、、、 でもやはりヘッドホンの側の大きさは、より箱の中にいる感じというか、空間を感じれたりしたので、よかったですね。あと、付け心地がすごい気持ち良いから長時間付けていても疲れないですし、お家で聴くときは、こっちよりは割とスピーカーに近い感じで聴けるので、お家とかやとヘッドホンの方が楽しめるのかな、とは思いました。
ゼンハイザーのイヤホンは常に最高音質を目指しています。
今まで色んなイヤホンを使ってきたのですが、ヘッドホンもそうなのですが、ゼンハイザーはマイクのイメージが強かったのですけど、イヤホンとかヘッドホンを試してみて、自分たちがレコーディングの時にこだわった音とかを、割とそのままみんなの生活に運んでくれるような商品になっていることがうれしかったので、いろんな機能を使ってみたいなっていう方は、ノイズキャンセリングとかもちろん使ってみてほしい。感動したので使ってみてほしいですけど、学生さんとかも頑張っていいイヤホン買いたいなって思うんやったら、ゼンハイザーの商品を試してみて頂きたいというか、音楽好きな方は特にそこに妥協せずに試して頂きたいなという風に思いました。
最後に、今後はどの様に音楽を演って行かれるご予定ですか?
考え方的には音楽を長く続けたいな、というのが目標で、長く楽しく続けたいなって思っているので。今は、バンドを組んで丁度10年になるのですけど、全然まだフレッシュな気持ちで、自分が思い描いていた10周年ってこんな感じかなっていうのと全然違って、まだ全然これからっていう風に思えているので、音的なこともイベントとかそういう面白いことをどんどん考えていって、挑戦していきたいなっていう風に思います。
ありがとうございました。
次はプロオーディオの製品についてお伺いします。マイクはゼンハイザー e 935、ヘッドホンはノイマン NDH 20 をご使用いただきました。
ボーカルマイクの印象を伺い致します。
自分の声自体がそのまま素直に聴こえてくるので、歌入れとかで主に使っていたのですけど、声帯で表現したいものが割とそのまま耳に返ってくるのでメロディーの作り方とか、作りやすかったですね。結構これライブで使う物っていうイメージが勝手にあったのですけど、お家で曲作りで使ってみても全然いいなって思いました。
マイクにはこだわる方ですか?
結構いろんなものを使ってみたくなるので、こだわっているというよりはチャレンジで色々使ってみたりはするのですけど、はいそうですね。
ゼンハイザーの製品はデザインにも力を入れています。
恰好がいいですね。マイクってもう少しパーツが突出してる部分があったりとかするイメージがあったのですけど、丸くてここに何かがついててという感じがあったのでけど、すごいシームレスというかスマートなデザインで、 ライブ写真とかで見てもすごいクールだなって思います。結構ヴォーカルだと顔のアップとか歌っているところを撮ってもらうことも多いのですけど、マイクが風景となじんでいるというか、良い印象がありました。
録音の時 メインボーカルの他にコーラスもされるのですか。
コーラスもやりますね。そういう時自分が思っている通りにコントロールしやすいイメージはありました。ボリュームとかも。
いろいろなマイクをお使いかと思いますが、ゼンハイザーは比べられていかがですか?
ゼンハイザー全体に言えることかもしれないのですけど、本当に素材、自分たちの、自分の持っている声とか、そういう素材を生かしているような音で、皆さんに届けて下さるというイメージがゼンハイザーには強いですね。無理に作らないというか、そういうイメージがあります。
どのようなヴォーカリストに向いているマイクなのでしょうか?
自分はずっとバンドばかりやっていたので、音のこともそうですけど、素材がタフやったりするところも、すごい私は好きなので、、、勝手に私はツアーに持っていってたからバンドマンの味方みたいな感じで思ってましたけど。じゃあ素材の声を生かしてくれるという意味では逆にバンドみたいにガシャーンていう音楽じゃなくて、歌をメインで届けるような方にも合うんやろうなという風には、今想像はしました。
NDH 20
ノイマンのヘッドホンですが、ノイマンをご存じでしたか?
はい。レコーディングのマイクがいつもノイマンで。
ノイマンについてはどの様なイメージですか?
ふくよかな感じのイメージでしたね。去年ぐらいからノイマンのものに変わったのですけど、すごいモニタリングしやすいなっていう風に感じました、歌っているときのレスポンスというか、自分の声の聴こえてき方がすごい聴き取りやすくて、ニュアンスとかすごい出しやすくなったなと、いう風に思ったので、レコーディングする時にちょっと自分歌上手くなったのじゃないかなって思いましたね。
NDH 20 の音についてはいかがでしたでしょうか?
この自粛期間に、ずっと家で音楽を作るっていうことが多かったのですけど、ヘッドホンを長時間付けるっていう習慣もそんなにお家ではなくて。でもこのヘッドホン使ってみてフィット感がすごい、すごかったので何時間も長時間作業していても、あんまり耳が疲れたから休憩するっていうのがないというか。結構ヘッドホン長時間付けていると、自分の集中力はまだ保てていても耳ちょっと痛いな、というので休憩しようかなっていうのがあったのですけど、ヘッドホンしているのを割と忘れて没頭することができたので、すごくうれしかったですね。
録音されたものをプレイバックされた時の音像、音の定位とかはいかがでしたか?
全体的にバランス良く聴こえるのですけど、特に私が気になったというか、ところは空間系のエフェクトが隅々まで聴こえてくるというか。例えばディレイの回数だったりとかが、あっここまで聴こえるんやっていう風に感じて、ボーカルのエフェクトもそうでしたね。丁度レコーディング期間に使わせてもらったのでミックス前の音源もミックス後の音源も聴いたりして、エフェクトのかかり具合というか、そういうものが今まで聴こえてきていたものとちょっと違う、より長く聴こえるじゃないですけど、そこはすごい音の発見がありました。
宅録はほとんどヘッドホンで作られますか?
そうです、はい。たまにこう外してスピーカーで聴いたりとかもするのですけど、ミックスとかはそこまではするわけではないので、基本的には録る、録ったやつを聴く、という繰り返しはほとんどヘッドホンでやってました。
他のヘッドホンと比べていかがですか?
本当にバランスがいいですね。全体の音の。ベースとかもちゃんと聴こえるし、、ちゃんと全部の音が聴こえてきてくれるので、聴いていて本当に疲れない。音質もフィット感も含めて、長時間付けるのにすごくいいし、臨場感もすごくあるのですよ。楽曲を作るだけじゃなくて、映画見ていたりとかもしていたのですけれど、これで。すごい臨場感があって。あと防音のお部屋じゃないので、ですけど、この密閉がすごく密閉感があるので、本当に音に集中できるというか、それはすごい特別な時間みたいな風に感じることができて贅沢でした。
重さとかはいかがでしたか?
全然気にならなかったです。というか、軽いですね。改めて言われて持ってみるとすごい軽いですね。
ヘッドホンとか購入されるときは楽器屋さんとかに行かれるのですか?
楽器屋さんとか電気屋さんとか、プロの人に聞いたりで買ってました。
いい製品の情報をもらって決め打ちでの購入ですか?
レコーディングの時とかにお薦め聞いたりします。エンジニアさんに最近の。やっぱりノイマンの名前は絶対上がりますね。スピーカーとかもそうですけど。
今回は NDH 20 というヘッドホンを使っていただきましたが、ノイマンがヘッドホンを出していることを知っていましたか?
友達が使っていて、教えてもらったのが初めてで、ヘッドホンより先にスピーカーを知ったのですけど。レコーディングの時のミックスするスタジオが、スピーカー ノイマン使われていて、家に欲しいなってずっと思っていたのですけど、ヘッドホン使っている人とかもいて、また別の友達で。ヘッドホンも良いんや、みたいな感じで、どんどんついていった感じですね。
今後のご活躍をお祈りいたします。今日はどうもありがとうございました。