「TeamConnect Ceiling 2は私たちの新しいスタンダードとなった。現在新たに設計進行中の校舎建設プロジェクト4件において、TCC 2を採用する予定だ」――ミドルテネシー州立大学教室テクノロジー担当部長、ジェームズ・コープランド氏
ミドルテネシー州立大学の教室テクノロジー部門では、この数年間、遠隔授業やハイブリッド授業を行うすべての教室でカメラとストラップ式ラベリア・マイクロフォンを活用してきたが、その後、教員や学生の声をライブストリームや録画で届けられるような、より使い勝手の良いソリューションが、キャンパス全体で必要になってきた。
この公立大学では、250の教室にTeamConnect Ceiling 2マイクを設置し、ハイブリッド授業や講堂や会議室における音質を向上させるとともに、AVスタッフや教職員のためのセットアップの効率化を図った。
ミドルテネシー州立大学(MTSU)は、ハイブリッド教室のテクノロジースタックを合理化すると同時に、学生と教員の音声品質を最大限に高めるため、SennheiserのTeamConnect Ceiling 2 (TCC 2)マイクをキャンパス内に250台設置した。500エーカー(約2,000㎡)の敷地を持つこの大学には、8つの学部に300の学位プログラムがあり、20,000人の学生が在籍している。そのうち対面授業に参加している学生が推定で8割。とはいえ、すべての授業は録画され、リモートやハイブリッドでの参加者のためにストリーミングされるため、すべての学生が聞きやすい音質であること、また、教員にとっての相互運用性と使いやすさが、大学のAVおよびIT担当スタッフにとって重要な検討事項となっている。
MTSUでは数年にわたり遠隔授業やハイブリッド授業を行い、すべての教室でカメラとストラップ型ラベリア・マイクロフォンを活用してきたが、教室テクノロジー担当部長であるジェームズ・コープランド氏は、より優れたソリューションの必要性に気づいたという。「すぐに感じたのは、電池式マイクを使うことの難しさだ。バッテリーを定期的に充電する必要があったので、教授が来てもマイクの電池が切れていて講義を録音できないことがあった。また授業がZoomで行われる場合に学生には音声が聞こえず、まるで授業が始まっていないかのように見えたこともあった」。次の教員のためにマイクの充電を忘れないようにしなければならない、という問題の他にも、学生たちからは共同での作業を進める際のより良いソリューションを求める声があがっていた。「授業に出席する学生たちは、リモート参加するクラスメートともコミュニケーションを取りたいのだが、物理的なマイク、つまり細菌が付着している可能性のあるマイクの受け渡しはしたくないという。物の移動という点からも、天井マイクに移行するのは自然な流れだった」とコープランド氏は言う。
教室テクノロジー部門としては、ライブストリームや録画で教授と学生の両方の声が聞こえるようにするためのより使いやすいソリューションをキャンパス全体に導入する必要があった。そこでコープランド氏とクラスルームコントロールシステムプログラマーである同僚のアーロン・ディル氏、クラスルームオーディオビジュアル技術者のダスティン・カニンガム氏は、 Howard Technologies、M3、OneDiversified 、TriStar Digital Connectionsなどの契約インテグレーター数社のサポートを受けながら、この大規模プロジェクトにTeamConnect Ceiling 2を採用することにしたのである。
MTSUのキャンパス全体に250台ものTCC 2を導入することになったのは、この製品にいくつかの際立った差別化要因があったからだ。コープランド氏の言葉を借りれば、Sennheiserの提示したオプションは「(競合他社に比べて)箱から出すだけ」、すなわち設置すればすぐに使える状態の製品だった。また特に「教員向けのPriority Zone機能が目をひいた」と同氏は話している。
Priority Zone を使うと、音声の空間パラメータを設定し、特定の場所、たとえば教室前方の教員の位置にビームを集中させることができるため、室内の音声を完全に制御することができる。これにより、たとえ室内の反対側で本題からそれた会話が行われていても、プレゼンターや教員の録音やライブストリームの妨げになることはない。
また、ディル氏によれば、「テーブルや椅子の配置が頻繁に変更される教室もあり、授業ごとにどの場所にセットアップされるのかが全く予測できないため、ビームフォーミング・マイクはここでも役立っている」のだという。TCC 2は、 特許取得済みのダイナミック・ビームフォーミング技術を搭載しており、室内のすべての音声を拾い上げ、デジタル信号処理によって、立っているか座っているか、あるいは動いているかどうかにかかわらず、話している個人の位置を自動的に特定し、強調する。音声は空間全体で均等に拾われるため、動的な教室セットアップを予定している場合や、共同指導スタイルの教員への配慮として重要である。
コープランド氏とディル氏は、一日に3,000~3,500の授業のストリーミングを管理しており、その音声はキャンパス全体に配備されたTCC 2を使用してキャプチャリングされている。そして Sennheiser Control Cockpitを使って、いつでも天井マイクのコントロールを行うことができる。TCC 2は、各教室に設置されたMTSUのEpiphan Mini動画制作システムおよびPanopto録画共有プラットフォームと統合されている。またTCC 2は Zoomの認証も受けており、数名の教員が録音セットアップの一部として利用している。
授業以外では、TeamConnect Ceiling 2マイクはキャンパス内の講堂や会議室のシステム環境においても使用されている。具体的には、副学長とプロボスト(学長直下の役職)が使用する講堂や会議室の音声システムに採用されており、大学の役員役職者や教職員の間で行われるハイブリッド会議において、自然で柔軟な音声体験を実現している。
MTSUの広大なキャンパスにTCC 2を導入して以来、コープランド氏とディル氏のもとには教員や学生からの好意的なフィードバックが届いている。コープランド氏はいう。「私の耳に入ってくるのは、これがいかにうまく機能し、いかに簡単かという声だけだ。これまでは、教授陣が以前のソリューションシステムのマイクの使い方を誤ったために録音に音声がないといった問題報告を何百件も受け取っていた。天井マイクのおかげで、このような心配はなくなったよ」。
高品質の録音音声だけでなく、学生や教員はTCC 2の直感的なミュート機能を歓迎している。同氏によれば、「授業中に学生が教員のそばに来て成績について話すことがあるが、そうした個人的な会話の際には、コントロールパネルを操作して簡単に天井マイクのミュートが行えるのは、素晴らしい機能だ」という。
コープランド氏によれば、今後も、MTSUの最先端のAVとITのセットアップをSennheiserと共に成長させていく計画だといい、「TeamConnect Ceiling 2は私たちの新しいスタンダードになった。現在新たに設計進行中の校舎建設プロジェクト4件においても、TCC 2を採用する予定だ」と話している。
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