リールカトリック大学

リールカトリック大学が実践する聴覚障害者への柔軟な対応。それを陰で支えるゼンハイザーのMobileConnect

課題
アクセシビリティプロジェクト「Agenda d'accessibilité Programmée」(利用しやすさに関するプログラムアジェンダ)では、リールカトリック大学における聴覚補助の最新アプローチを模索。解決策は、一元管理されたハードウェアソリューションを利用して、簡単に規模を拡大できることはもちろんのこと、衛生的で使用しやすいものであることも不可欠。

ソリューション
MobileConnectを20台設置。「Bring Your Own Device」(BYOD。自分のデバイスを持ち込む)のアプローチで、音声データは直接学生のスマートフォンに送信されるので、アクセスしやすく、直感的に使用可能。聴覚障害の学生が、専用レシーバーの貸し出しを依頼する必要がなく、大学のWiFiが利用できる場所であればどこでも着席できる。

リールカトリック大学が実践する聴覚障害者への柔軟な対応。それを陰で支えるゼンハイザーのMobileConnect

“ゼンハイザーは紛れもなく、SR(音響)・録音機器の分野を代表するメーカーです。当校では、構内の試験に加えて、顧客の評価やゼンハイザーのウェブサイトで紹介されている事例も参考にしながら、MobileConnectを選びました”

- リールカトリック大学マルチメディア責任者 ヴィアネ・デロリー氏 -

インクルージョンはリールカトリック大学にとって心の問題です。学長のリーダーシップのもと進められているプロジェクト“学長のリーダーシップのもと進められているプロジェクト「Prendre soin」(ケアする)の一環として、20台のMobileConnectが構内に設置されました。本件は、フランスで設置されたMobileConnectで最も重要な事例となります。

  • Customer リールカトリック大学
  • Products installed MobileConnect×20台
  • Website https://www.univ-catholille.fr/
  • Country フランス
  • Industry 高等教育
  • Profile 1875年創立のリールカトリック大学は、独自性の高いフランスの総合教育機関。学部は5学部で、20におよぶスクール、グランゼコール、研究所(EDHEC、IESEG、Junia、Icamなど)があり、2022年には300のトレーニングコースに3万8,500人を超える学生が登録。さらに、医療グループ(1グループ。3病院で1,000床)や、要介護高齢者施設(5カ所、850床)、治療教育・教授法機関1組織、ソーシャルイノベーション施設2組織を有する。フランス最大の私立大学で、人間性とキリスト教の価値観に基づき、その精神は創立時から変わらない。提携組織と緊密な連携を取りながら、研究プロジェクトの実施やアントレプレナーシップ、社会的最弱者のインクルージョン、エネルギー転換や社会転換を実現し、現代世界の転換で重要な役割を担う。

リールカトリック大学では、収容人数50人以上の講堂と教室のすべてにMobileConnectが設置されています。設置個所は複数の建物に及びました。聴覚補助の一元管理ソリューションとして、サーバールームには20のMobileConnect Stationがあります。MobileConnect Stationは大学のネットワーク内で音声ストリーミングサーバーとして機能します。Dante経由で音声信号を受信し、LANにつなぐと、その信号はそこからさらにWiFi経由で、MobileConnectアプリを使用している学生の個人のスマートフォンに送信されます。すべてのMobileConnect Stationを管理する中心として使用されるのがMobileConnect Managerです。そのおかげで、システムの柔軟性が増し、 MobileConnect Stationをいくつでも既存の音声設備やネットワークの環境に統合することが可能になります。

将来を見据えた、大学向け個人用聴覚補助ソリューション

リールカトリック大学が聴覚補助ソリューションとしてMobileConnectを選んだ決定的な理由は、エンドユーザが使いやすい、音質が優れているからだけでありません。さらに、MobileConnect Appの使い心地が人間工学の面で極めて優れているからです。

このソリューションのおかげで、学生はWiFi経由で自分のスマートフォンから教室の音声エコシステムに直接接続できます。MobileConnectは柔軟性に優れているので、聴覚補助だけでなく、ライブ翻訳や、Danteを利用してほかの部屋に音声を再送信するなどさまざまな用途に対応可能です。この柔軟性は、教育機関である当校にとっては重要です」とリールカトリック大学のマルチメディアプロジェクトマネージャーのオレリアン・トランカール氏。さらに、同大学でマルチメディア責任者を務めるヴィアネ・デロリー氏はこう話します。「このソリューションのユーザーは使い方を自由に調整できます。植え込み型補聴器を使用している人や、聴覚障害があるけれど、それを悟られたくない人は、教室の入り口でQRコードをスキャンするだけですみます。これは、最前列に着席しなければならない磁気誘導ループの聴覚補助機器と比較すると、格段に大きなメリットです。MobileConnectがあれば、教室のどこでも自分が好きな場所に座ることができますから」。リールカトリック大学でMobileConnectを導入するメリットには、そのほかにも衛生面が挙げられます。学生は自分のスマートフォンで音声ストリーミングにアクセスできますので、聴覚補助機器の貸し出しや清掃の必要がなく、衛生面のリスクを最低限に抑えることができます。

リールカトリック大学のチームは、聴覚補助ソリューションとゼンハイザーとのコラボレーションに大満足。「新しい設備は私たちの期待どおりのものでした。ゼンハイザーとの協力体制も申し分ありません。連絡もとてもスムーズで、問題や質問があれば、迅速かつ効果的な回答を得られます」とマルチメディアプロジェクトマネージャーのトランカール氏は話してくれました。

MobileConnectの詳細情報はこちらをご覧ください。

リールカトリック大学のMobileConnect導入事例に関してはフランス語の動画をご用意しております。こちらでご確認ください。