国内随一のTV/映画制作スタジオ、ゼンハイザーDigital 6000を導入
エンターテインメントショーから連続ドラマ、雑誌連動番組、国際映画、イベントや製品紹介番組に至るまで、スタジオ・ベルリン(Studio Berlin GmbH)がベルリン・アドラースホーフに所有する総合制作拠点と多目的屋外放送用車両には、あらゆる番組制作に理想的な設備が整っています。そんな同社が最大限柔軟な制作環境を生み出すために活用しているのが、ゼンハイザーのワイヤレス伝送技術です。
ベルリン・アンドラースホーフにあるスタジオ・ベルリンの総合制作拠点では、ほぼあらゆる顧客の希望に応えることができます。事実、ドイツ人の夜の娯楽タイムに欠かすことのできない人気TV番組の多くが、まさにここで制作されています。幅広い使い方ができ、驚くほど設備の充実した放送車両も有するスタジオ・ベルリンは、屋外でのオペレーションにも完璧に備えています。同社の音響全般を統括するオリヴァー・ヴァイスラー(Oliver Weißler)氏とその経験豊富な同僚たちは、ベルリンのメディア環境に常に目配りするべく、オーディオスペシャリストのゼンハイザーの製品を愛用してきました。そんな同社は先頃、その包括的な制作環境をさらに拡張するべく、Digital 6000シリーズのワイヤレスシステムを新たに導入しました。
オリヴァー・ヴァイスラー氏はスタジオ・ベルリンが手掛ける人気TV番組の数々で、10年以上にわたり音響部門を統括してきました。その長いキャリアにわたって愛用してきたのがゼンハイザーのワイヤレステクノロジーです。最新のDigital 6000モデルは、今まで以上にダイナミックで信頼性に優れた使い勝手を世界中のユーザーに提供しており、だからこそヴァイスラー氏も、自社のデジタル伝送を統合するのが理にかなっていると考えたといいます。「Digital 6000の購入を決める前に、入念な比較検討を行いました。ゼンハイザーのデジタルシステム、他社の製品、当社が長年にわたって使用してきたゼンハイザー5000シリーズのワイヤレスシステムを比べたのです。特に高周波では、Digital 6000システムのコンパンダーレスなデジタル伝送技術がもたらすメリットが顕著でした」(ヴァイスラー氏)この比較検討プロセスでは、土曜夜の人気エンターテインメントショーのスタジオおよびロケ地での撮影において、Digital 6000システムが他を圧倒するパフォーマンスを発揮したそうです。Digital 6000を勝利に導いたポイントとしては、サウンドクオリティに加え、体系化された分かりやすいメニューで使い勝手が良い点、作動範囲が広い点、等距離周波数グリッドが利用できる点が挙げられます。等距離周波数グリッドとは、かいつまんで言うと、不要な干渉周波数の発生(いわゆる相互変調)を防ぐものです。干渉周波数は、複数の機器が異なる周波数を同時に伝送した場合に発生します。その結果、あるトランスミッターからの信号がまったく受信できないなどのトラブルが生じます。
ゼンハイザーを選択するに至った決定的な理由は、業界で人気のゼンハイザーEK 6042 2chカメラレシーバーとDigital 6000システムがロングレンジモードで互換性があり、しかもスタジオ・ベルリンで使用中のアナログワイヤレスチャンネル(SKPプラグオントランスミッターなど)とも連動できるという点でした。スタジオ・ベルリンのサウンドエンジニアはゼンハイザーWireless Systems Managerを使えば、新規導入するDigital 6000システムを設定できるほか、RF/AFレベルやバッテリーステータスを容易に遠隔モニタリングできます。つまり、すべての重要な情報を常にモニタリングでき、必要に応じてバッテリーや機器を交換することも可能になります。
「Digital 6000システムのバッテリー管理機能は非常に良いと思います。ボディパックトランスミッターなら10~12時間の作動時間を実現できるので、どんな番組でも1つのバッテリーで済みます。ハンドヘルドマイクの作動時間は4時間程度ですが、十分ではないでしょうか。L 6000充電器で複数のバッテリーをいつでも同時充電できますから」(ヴァイスラー氏)
相互変調のないオペレーションも、ヴァイスラー氏にとっては絶対に見逃せないメリットのひとつです。「相互変調に起因するトラブルは、ゼンハイザーDigital 6000システムでは皆無です。同僚のなかには、複雑な周波数グリッドの計算についてもう心配しなくていいという状況に、むしろ戸惑う者もいるくらいでした。ゼンハイザーDigital 6000なら、伝送周波数を自由帯域内で互いに等距離に設定できます。等距離周波数グリッドについても、同僚たちとフリーランススタッフは大いに満足しています。デジタルワイヤレス環境では、伝送周波数同士に400 kHzの距離さえあれば、まったくトラブルが生じないのだから驚きです」(ヴァイスラー氏)現在では国内のさまざまなTV放送局が日々、ヴァイスラー氏のチームの力量を頼りにしています。そしてドイツのTV視聴者は日々、「Anne Wil」「Hart aber Fair」「The Voice of Germany」といった番組を通して、彼らの力量のたまものを目にしているのです。