TeamConnect Ceiling 2を導入し、まったく新しいレベルのハイブリッドな学習環境を実現
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが宣言された2020年3月、サウスフロリダ大学のIT部門は、キャンパス規模のハイブリッドなナレッジ・ディストリビューション・システムを早急に立ち上げるにはどうすればよいのかという差し迫った課題に直面していました(これは同大学全体の課題でもありました)。
ライブ配信用に、ゼンハイザーの天井マイク&カメラTeamConnect Ceiling 2を96の教室すべてに設置しました。コロナ禍以前は、同大学のキャンパス内で最大規模の会議室1室のみに設置されていた TeamConnect Ceiling 2 (TCC2) は、現在すべてのオンライン講義やセミナーで最高品質のオーディオを提供し、同大学の包括的かつ予算重視の、キャンパス全体を対象としたハイブリッドな学習アプローチへの道を切り拓いています。
サウスフロリダ大学は、州立の名門研究大学です。同大学は、96の教室すべてにゼンハイザーのTeamConnect Ceiling 2を設置しました。
写真:マイケル・クラウス、サウスフロリダ大学IT部門オーディオ・ビジョン・エンジニアリング&システム(写真提供:サウスフロリダ大学)
-マイケル・クラウス、オーディオ・ビジョン・エンジニアリング&システム、サウスフロリダ大学IT部門-
サウスフロリダ大学は、タンパ湾近郊に位置する州立の名門研究大学です。14のカレッジで構成され、約5万人の学生が在籍する同大学は、医学、科学、工学、芸術学などの分野で最先端の教育を誇っています。アメリカで新型コロナウイルス感染症による初の行動制限措置がとられた2020年3月中旬、同大学のIT部門は、授業が妨げられることがないよう徹底するため、直ちに初期対応に踏み切りました。
「キャンパスを徹底的に評価できるように、まずIT部門のスタッフ全員を集めました」と同大学のIT部門でオーディオ・ビジョン・エンジニアリング&システム担当のマイケル・クラウス氏は当時を振り返ります。そしてIT部門は4月までに教室の評価を終え、ハイブリッドソリューションが導入された環境を想定し、それに向けて具体的な計画を立てました。同大学が求めていたのは、すべての学生がオンラインでも教室でも授業に参加することを可能にするテクノロジーソリューションでした。
サウスフロリダ大学のIT部門は、計画策定当初から、天井マイクの導入に非常に前向きでした。TCC2には、複数のオーディオソースを処理できる機能が装備されており、この機能によってTCC2は、ほぼすべてのオーディオインフラストラクチャに対応できる柔軟なソリューションとなっています。サウスフロリダ大学のIT部門はこの機能を高く評価しています。同大学でテクノロジー&システム・マネージャーを務めるノア・ケスラー氏は次のようにコメントしています。「シグナルルーティングはほぼすべて単純なものでした。通常であれば、アナログ出力をクレストロンのプロセッサに差し込む方法をとっていたでしょう。他のマイクが必要な場合には、クレストロンの別のUSBミキサーを組み込むか、もしくはダンテのUSBアダプターを使用して、シグナルをコンピューターに直接送信する方法をとっていたと思います。競合企業の機器には、ダンテの製品の接続のみに対応しているものや、アナログ出力のみに対応しているものもありますが、TCC2にはその両方に対応できるという魅力があります」オーディオシグナルを処理するTCC2に加え、各教室には講義を聞く学生用のカメラと教授用のカメラも設置されました。
ケスラー氏はさらに次のようにコメントしています。「高品質マイクと言えば、間違いなくゼンハイザーです。箱から出してすぐに使えたので、とても感動しました。設置が簡単で微調整もほとんど不要だったので、すぐに設置を終え、次の教室での設置を始めることができました。性能についても文句なしです。オーディオは非常にクリアで、何よりHVACシステムなどからの授業の妨害となる耳障りなノイズを遮断するために2次元で除外ゾーンを作ることができる点がとても気に入っています。マイクを付けずに教室を動くことを可能にし、学生に伝える必要がある音声のみを拾ってくれる教授向けの機能は非常に役立っています」
サウスフロリダ大学は、TCC2の導入が、コロナ禍の中だけでなく、今後も長期的にスタッフと学生の両方にメリットを提供し続けると確信しています。クラウス氏は次のようにコメントしています。「コロナが落ち着いてからもこれらのデバイスを使用できるのかという点は、初期段階の話し合いで重要な疑問でした。TCC2には、長期的な投資に見合う製品として、あらゆるソリューションと共に使用できることが求められました」講義を高音質・高画質で録画できる点は、教授陣にとってさらなるメリットとなっています。