Singapore Management University

世界的な教育機関のためのスマートソリューション

課題:

The Singapore Management University (SMU、シンガポール経営大学) は、12,000人を超える学生、専門職者、研究者が在校する経営大学で、教室の1日の使用時間は最大15時間におよびます。授業では教授・講師らが各種のラーニングスペース・テクノロジーを利用しており、マイクロホンを授業の前にフル充電しておくことが不可欠です。バッテリー残量が少なくなった場合は、学内のITサポートチームが直ちにバッテリー交換に向かいます。そのため、マイクのバッテリー残量、ゲインレベル、イコライザー設定をリモート監視して、常に使用できる状態にしておくことが極めて重要だと考えられました。とりわけ、新型コロナウイルス感染症の大流行時、オンライン授業が行われていた当時はこのプロセスが重視されました。

ソリューション:

対策としてSMUでは、キャンパス内の5つの建物にSpeechLine Digital Wireless ×100チャンネルを設置。Control Cockpitソフトウェアで制御できるSpeechLine Digital Wirelessマイクロホンシステムは、予期せぬ突然のバッテリー障害を解決すると同時に、バッテリーを絶えず交換する手間を省きます。音響設備をSennheiser製品にアップグレードした結果、SMUは安定性と信頼性に優れたAV環境を整え、学生にも職員にも優れた音響体験を提供できるようになりました。

「異なるタイプのトラブル発生時に、担当者とメールアドレスにControl Cockpitソフトウェアでメール通知ができるので非常に助かっています。おかげさまで直ちにトラブルに対処し、解決できるようになりました。ホストPCからすぐに情報を送れるのでとても安心です。ITチームは絶えずキャンパス内を移動しているので、教室から離れた場所にいる場合などは特に助かります」

Jacob Teo、テクノロジーソリューション・シニアエンジニア、統合ITサービス、SMU

  • Customer Singapore Management University
  • Products installed SpeechLine Digital Wireless×100チャンネル、Control Cockpitソフトウェア
  • Website https://www.smu.edu.sg/
  • Country シンガポール
  • Industry 教育機関
  • Profile 2000年に創立されたSingapore Management University(SMU、シンガポール経営大学)は、国際市場性をテーマに学際的・総合的研究を展開し、実業界や政府、社会に影響を与えている教育機関です。同校は革新性のある経験的学習法を取り入れた独自の教育により、地球市民や起業家、変革者の育成を目指しています。都市部にキャンパスを置き、産業界や政策立案者、学術界とのパートナーシップを通じて、シンガポールはもちろん海外にも有意義な影響をもたらすことに焦点を当てています。

SMUのキャンパスは8つの建物、126の教室、3つのホール、5つのイベントスペースで構成されます。教室は1日に最大15時間、日中と夜間の両方の授業に利用されており、新型コロナウイルス感染症の流行時には、毎日午前中に15~30のハイブリッドクラスを開催。この新しい授業スタイルでは、学生がオンラインで出席するため、マイクロホンと音響のクオリティが重要な役割を担います。SpeechLine Digital Wirelessは、日々の授業で確実に明瞭な音響を提供する信頼のシステムです。

SpeechLine Digital WirelessとControl Cockpitソフトウェアを導入する以前、SMUのオンサイトエンジニアはマイクを遠隔モニタリングできず、充電式バッテリーの入ったバッグを手にキャンパス内を移動して、フル充電のマイクを各教室に常に用意しておかなければなりませんでした。マイク本体が行方不明になれば、その日に教室を利用したすべての人にメールを送ってマイクを捜す手間もありました。そのほかにも、手作業によるマイクのイコライザー設定や無線周波数の調整が必要で、マイク本体のアップデートもネットワーク経由でデジタルに行えませんでした。こうした重要な作業のすべてをエンジニアが実際に現場に赴いて行う必要があり、多大な労力と時間が投じられていたのが実情です。

目指すのはハードワークではなく、スマートワーク。SMUにおける働き方と学び方の改善

一般的な授業日、マイクは午前8時頃に電源を入れ、8時過ぎに始まる授業に備えます。電源を入れると、マイクのステータスがControl Cockpitに反映されます。現在、SMUのオンサイトエンジニアは合理的で極めて効率的なワークフローに従い、ノートパソコンやモバイルデバイスを使ってすべてを遠隔モニタリングし、管理しています。Control Cockpitはマイクを使用中の教室を遠隔で特定できるほか、バッテリー残量の確認や、マイクごとの出力レベルの監視も行えます。これによりエンジニアは事前にサポートを提供したり、また必要に応じて直ちに対処することが可能です。



3バンドのカスタムイコライザーも有益で、SMUチームは柔軟に微調整を加えたり、ハウリングが生じれば直ちに除去できます。必要に応じ、エンジニアが教室の後方に控えて、教授に代わってマイクのミックスを調整する、教室の広さに合わせてエンジニアがマイクレンジを制限するといったことも可能です。また、マイクがレンジ外や教室の外に出た場合には、エンジニアに場所と時間の通知が届くため、ユーザーへのフォローも簡単です。

シンガポールで一般的かつ安定して使える2.4GHzとUHF対応のマイクに加え、SMUでは将来を見据えて、DECT 1.9 GHz対応のマイクも便利なツールとして導入済みです。3種類の帯域幅が利用可能になったことで、SMUでは授業やイベントの際のマイクのドロップアウト率や音響品質を比較し、最適なマイクを選択できるようになりました。周波数自動管理機能も、新たなマイクの導入を大いに後押ししました。

教授陣も学生たちも、新たな音響設備の導入がもたらす優れたユーザーエクスペリエンスとオーディオエクスペリエンスを歓迎しています:
・対面の授業は広い教室で行われるため、教授がSpeechLine Digital Wirelessマイクロホンシステムを利用することで、聴き取りやすい明瞭な音声で授業を進められる。

・オンラインクラスでは、SpeechLine Digital Wirelessで捉えた音声をSMUのネットワーク経由でリモート参加する学生に届けることができる。新型コロナウイルス感染症の大流行時には、集中できる学習環境で学生に安定した音響品質を提供する上で、SpeechLine Digital Wirelessが極めて重要な役割を担った。

SennheiserのSpeechLine Digital WirelessとControl Cockpitソフトウェアの導入により、SMUのラーニングスペース・テクノロジーチームはプロセスとワークフローを改善。同大はワイヤレスシステムに投資することで、ハイブリッドラーニングの音響性能を向上させ、教授陣と学生たちにワールドクラスのエクスペリエンスを提供し続けています。

SpeechLine Digital Wirelessの詳細は こちら をご覧ください。



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