英国王立内科医協会、SpeechLine Digital Wirelessでシンプリシティを体験
英国王立内科医協会(Royal College of Physicians、RCP)では、既存のワイヤレスマイクロホンで信号の途切れや干渉が発生。スピーチや講義に特化したシンプルかつ効果的で、コストパフォーマンスに優れたシステムへの交換を考えていました。
RCPは、ゼンハイザーのSpeechLine Digital Wireless(SLDW)マイクロホンシステムを導入。SLDWはスピーチに特化したシステムで、あらゆるスピーチや講義をオーディエンスに完璧に届け、なおかつRF干渉を最小限に抑えることができます。
協会主催のカンファレンスやイベントは、RCPミーティング&イベント部門が統括。サー・デニス・ラスダンの設計による第一級指定建築物認定の近代的な建物に設けられた、受賞歴のあるカンファレンス&イベントセンターで開催されるイベントは多岐にわたり、医学関連はもちろん、他分野のイベントも行われています。また、大規模な国際会議のほか、プライベートディナー、ガーデンパーティなどの会場としても利用されています。
本プロジェクトでは、AVシステムインテグレーターのザヴィ社(ZAVI Ltd)が、ウルフソン・シアター(Wolfson Theatre)に10チャンネル(ラペルマイク×6、ハンドヘルドマイク×4)、セリグマン・シアター(Seligman Theatre)に8チャンネル(ラペルマイク×6、ハンドヘルドマイク×2)を設置。残る16チャンネルはフライトケースに入れ、建物内を移動して使える仕様にしました。
インテグレーテッド・システムズ・ヨーロッパ2015(ISE 2015)で発表されたSpeechLine Digital Wirelessは、純粋にスピーチに特化したワイヤレスマイクロホンのすべての要件を満たすよう設計されています。ISE2016ではさらに新機能を発表。複数のSpeechLineシステムを複数の部屋で同時に使えるマルチルーム機能、Dante対応、IPネットワーク互換性、最新のSennheiser Control Cockpitソフトウェアを用いたシステム管理といった特長が新たに加わりました。
RCPのチームがSpeechLine Digital Wirelessマイクロホンシステムを選んだ理由は、音声に最適化した卓越のオーディオクオリティにあります。ロンドン中心部では周波数渋滞によりRFの管理がますます難しくなっており、SpeechLine DWはRFに代わってDECTテクノロジーを活用することで品質向上を実現しています。
さらに、ペアリング機能やアナリティクス機能が加わったことで、1日のうちに構成が異なる複数のシステムを使用するようなミーティング環境でも、マイクの管理が容易になりました。これまでは、相互変調ができるだけ少なく、トラブルの発生しにくい周波数帯域を計算するのに時間がかかり、スケジューリングに支障をきたしていました。
RCPのテクニカル&AVマネージャーを務めるベン・ペイン(Ben Pain)氏は次のように語っています。「既存のワイヤレスマイクロホンシステムの交換に当たって、私たちは4つの選択基準を定めました。卓越のオーディオクオリティと音声明瞭度、ミーティングスペースのどこでも一貫した性能を発揮できること、可能な限り干渉が少ないこと、そして、複雑なイベントスケジュールで頻繁に使用することを踏まえたシンプルな設定と操作性です」
「SpeechLine Digital Wirelessマイクロホシステムは私たちが定めた4つの基準のすべてにおいて、卓越した成果を上げています。AVチームはシステムに心から満足しており、利用者からのコメントも非常に好意的です」