エクス=マルセイユ大学

不確実な時代における高い信頼性:ゼンハイザーのソリューションで、エクス=マルセイユ大学の学びが高品質かつハイブリッドに

課題:

新型コロナの感染拡大で、エクス=マルセイユ大学は、対面授業に出席できなくなったすべての学生に対応するため、リモート授業のソリューションを迅速に立ち上げる必要に迫られた。

ソリューション:

エクス=マルセイユ大学では、約300教室にIT技術搭載の新しいAV機器と、約10カ所ある階段教室の大半に録画用ビデオ会議システムを導入。ハイブリッド学習の波に乗り、膨大な数のマイクロホンを設置してカメラに接続、音声をキャプチャリング。

不確実な時代における高い信頼性:ゼンハイザーのソリューションで、エクス=マルセイユ大学の学びが高品質かつハイブリッドに

2020年春以来、エクス=マルセイユ大学では高品質なAVテクノロジーを駆使し、これまでと同レベルの授業を継続して提供することが可能になりました。実施された設備改善プロジェクトの数を見ても、ハイブリッド授業やIT支援を求める声がいかに大きかったのかがわかります。126の階段教室と1,025の通常教室に1300個を超えるAV機器が設置されました。たとえば、TeamConnect Ceiling 2 マイクロホン31台、新しいSennheiser SpeechLine Digital Wireless マイクロホンも117台以上が導入されています。両製品とも、ゼンハイザーが誇るネットワークテクノロジーのソフトウェア Control Cockpitを搭載しているので、遠隔制御が可能です。

“統合ソリューションは、現在と未来のニーズを満たしたものでなければなりません。新型コロナの危機的状況では、継続的な教育のあり方が問われ、教育現場にイノベーションが求められています。この難局に対処すべく立ち上がったのがゼンハイザーです”

- エクス=マルセイユ大学AV部門責任者 ダミアン・ペナルバ氏 -

  • Customer エクス=マルセイユ大学
  • Products installed TeamConnect Ceiling 2×31台、SpeechLine Digital Wireless×117台
  • Website https://www.univ-amu.fr/
  • Country フランス
  • Industry 高等教育
  • Profile エクス=マルセイユ大学はフランス語圏最大規模の大学。キャンパスは5カ所あり、学生は8万人。8,000人の教職員が65カ所におよぶ施設で業務に携わる。

数百におよぶ教室にこのシステムの導入を計画することで、エクス=マルセイユ大学のAVチームは直感的に利用できるシンプルなソリューションを重視しました。その結果、教員の主体性が全面的に守られます。キャプチャリングにゼンハイザー製品の統合ソリューションを使用すると、リモートで参加する学生も、まるで教室にいるように授業についていくことが可能です。

SpeechLine Digital Wireless / 大学向けの総合的なソリューションとして
2015年、エクス=マルセイユ大学に導入されたSpeechLine Digital Wirelessソリューションは、スピーチに特化したワイヤレスマイクロホンを求める声に応えるために設計されました。マルチチャンネルで受信可能なので、複数のシステムを同時に設定できます。マルチルームモードとDanteのコネクティビティが相まって、ユーザーとAVチームのための強力なエコシステムが生まれます。ソフトウェアControl Cockpitを利用してIPネットワークに統合するので、デジタルAVチェーンの一貫性も確保されます。
エクス=マルセイユ大学は2017年からSpeechLine Digital Wirelessを利用しています。「最初に導入したのは階段教室です。周波数の問題を解決できましたし、何よりもバッテリーの管理が簡単なことが大きなメリットでした」と同大学AVチームのフィリップ・マルティナッソ氏も話します。このマイクロホンが特に使いやすいのは、自動利得制御(AGC)を利用しているおかげです。つまり、SpeechLine Digital Wirelessでは、マイクロホンの感度を最適な数値に自動設定できるのです。もう感度を気にする必要はありません。そのほかにも、ネットワークでつながっているため、たとえAVチームが離れた場所にいても対応可能なのが大きなメリットです。「音量も調整できますし、講義の録音では、周波数や音声の調整も可能です」とAVチームの一人、アレクサンダー・グレコ氏も訴えます。エクス=マルセイユ大学がSpeechLine Digital Wirelessを選択した理由には、AVチームが従来のアナログ接続よりも、DECT技術を利用したいと考えたことも挙げられます。また、アナログ接続では、キャンパス内で増加するワイヤレス接続になかなか対応できません。SpeechLine Digital Wirelessには、自動周波数制御はもとより、シンプルな操作性や遠隔制御、AGC、ライセンスフリー周波数、汎用トランスミッターといった機能があるので、大学向けの総合的なソリューションといえるのです。

TeamConnect Ceiling 2 / 学習スペース用タッチレスマイクロホンのソリューション
エクス=マルセイユ大学が運用テストを繰り返し、大学の設備としてTeamConnect Ceiling 2を選択したのはごく当然の結果です。天井マイクは、音質、デバイスの周囲のスペースや状況に対する適応性、見た目の美しさやデザイン性、カメラ自動追尾、簡易性、堅牢性といった基準を踏まえたに基づいた総合的なアプローチです。
「TeamConnect Ceiling 2はキャンパスのインフラに組み込みやすかったので、とても満足しています。実際、教室にマイクロホンがあるとはだれも気づかないのではないでしょうか。エンドユーザーにとって大きなメリットは、手に何も持たずにすむことです。このシステムは完全にタッチレス。自動で話者の位置に合わせてくれます。ラベリアマイクを使用しているのと似ていますが、マイクの位置を気にする必要がまったくありません」とAVチームのグレコ氏は強調します。

エクス=マルセイユ大学の導入事例動画をご覧ください。同大学が、新型コロナの感染拡大で対面授業に出席できない学生に対して、迅速にリモート授業対策を構築し、課題に対応する様子がおわかりいただけます。

Control Cockpit / ネットワークで遠隔制御ができるシンプルなツール
SpeechLine Digital WirelessとTeamConnect Ceiling 2、この2つの製品が両方ともエクス=マルセイユ大学の5つのキャンパスにとって理想的なのは、互換性のあるControl Cockpitソフトウェアを使用しているからです。「さまざまな場所にいくつも設置しています。あらゆる場所に行けるわけではありませんから。でも、Control Cockpitがあれば遠隔で操作ができるので、教室に接続することも、授業を聴くことも、マイクのパラメーターが正しいか確認することも可能です」と同大学AVチームのドミニク・ジャカード氏は話します。また、前述の同大学AVチームのマルティナッソ氏も、「SpeechLine Digital Wireless導入後は、Control Cockpitを利用しています。レベルを制御できますし、調整も可能になりますから。実にすばらしいツールです。2021年7月にはサーバーを設置したので、今ではすべてのキャンパスの中核となるControl Cockpitがあります」と説明しています。

エクス=マルセイユ大学とゼンハイザー / 互いに信頼しあう関係にあるからこそ
エクス=マルセイユ大学のAVチームがゼンハイザーを高く評価しているのは、単に製品がすばらしいからだけではありません。ゼンハイザーなら、すばらしいサポートと協力も得られると考えているからです。「いつでも質問に答えてくれる人がいるので、とても安心です。ゼンハイザー製だと聞いただけで、キャプチャリングの信頼性と品質は申し分ないとわかります」とジャカード氏。一方、マルティナッソ氏は、必要なソリューションがすべて含まれているのに、シンプルで使いやすいところがゼンハイザー製品のすばらしい点だと強く感じています。コロナ禍でも大学の教職員が働き続けられることがいかに重要なのかを訴えます。「新型コロナの感染拡大が深刻化しても、ゼンハイザーの製品なら、衛生管理の基準を遵守しながらも、質の高いキャプチャリングを可能にする最高の状態を用意してくれます」

製品に関する詳しい情報は下のリンクをクリックしてご確認ください。:
TeamConnect Ceiling 2
SpeechLine Digital Wireless
Sennheiser Control Cockpit