ラウドスピーカーのための AMBEO

ゼンハイザーのスペシャリストたちが9.1 / 5.1.4 ラウドスピーカーの設定条件をはじめとする没入型音楽の最高の収録方法を公開しています

ラウドスピーカーのためのAMBEO なら没入型ラウドスピーカーの設定に合わせた音楽の収録が効果的に行え、聞く人たちは自分たちが収録現場にいるかのように感じるでしょう。音楽に元々の演奏の音の広がりと自然な響きをこのレコーディング方法は与えてくれます。これまでにない新しいクオリティの音楽体験を聞く人にもたらします。それがクラシックコンサートや音楽フェスティバルの収録でも、聞く人に「自分がその場にいる」ような臨場感を与えます。

ワークフロー

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ブループリント

収録

ゼンハイザー MKH 800 TWIN

ゼンハイザー MKH 800 Twin の2つのカプセルをマウントしていることから、ピックアップパターンをミキシングコンソールやDAWから遠隔操作でき、中音域特性をスムーズに実現します。そのおかげで、メインマイクロフォンのピックアップパターンの調整が容易になるだけでなく、ポストプロダクションでの特性の調整、さらには別のピックアップパターンを試すことさえ可能となります。
AMBEO Pattern plugin

ゼンハイザー MKH 800 TWIN

ゼンハイザー MKH 8090

ゼンハイザー MKH 8090 は音響の空間的な印象がさほど求められない場合に理想的なメインマイクロフォンです。固有の自己雑音が極めて少なく、音圧レベルが高くてもひずみを起こさず、厳しい気象条件にかなり耐えられるのが強みです。

ゼンハイザー MKH 8090

ゼンハイザー AMBEO VR Mic

ゼンハイザーAMBEO VR Micは使い勝手のいいアンビソニックスマイクロフォンで、四面体状に配置された 4 つの KE 14 カプセルが取り付けられています。この特殊な設計のおかげで一点から周囲の音をひろうことができ、隙のない完全球形のアンビソニックスサウンドを実現できることから、完全な立方体の構築が条件的に無理で、小さな一点というフォームファクターが求められる現場にうってつけの選択肢となっています。

ゼンハイザー AMBEO VR Mic

マイクフォロンの配置

  • AMBEO Square

    • これは最もシンプルかつ効率的に没入型音楽の収録が行える設定です。室内に垂直に配置し、四隅に1つずつ合計 4 つの MKH 800 TWIN RFコンデンサーマイクロフォンを配置し、 MKH 800 TWIN に搭載された 2 つのカプセルが没入感あふれるサウンドイメージを生み出します。室内の中心に置く 5 つ目の MKH 800 TWIN はオプションです。

      AMBEO Square
  • AMBEO Cube

    • これはラウドスピーカーのための AMBEO の中でおそらく最も柔軟性が高い最高の音楽収録方式でしょう。AB ステレオ技術に基づく古典的な方法で、9 つのマイクロフォンを使います。

      AMBEO Cube をセットアップする際には、 4 つの低位置マイクロフォンを等間隔に(同じ面(プレーン)の古典的なセンターフロントに 9 番目のマイクロフォンを)置き、それから 4 つの低位置マイクロフォンの真上に 4 つの高位置マイクロフォンを(低位置マイクの間隔の)半分に等しい高さを取って配置します。

      AMBEO Cube
  • AMBEO Lean Cube

    • AMBEO Lean Cube は AMBEO Cube とマイクロフォンの配置は変わりませんが、AMBEO Cube で推薦した MKH 800 TWIN の代わりに広帯域のカーディオイド型である MKH 8090 を使います。また後部のマイクロフォンだけを MKH 8090 に換えてフロントのマイクロフォンは TWIN のままにすることも、すべてのマイクロフォンの位置に MKH 8090 に使うことも可能です。AMBEO VR Mic

  • AMBEO VR Mic

    • AMBEO VR Mic はアンビソニックス原理に基づき、空間内の特定の一点から音場を収録します。つまり AMBEO VR Mic のポジションによって最終ミックスに使われる最終的なパースペクティブが決まるということです。そのため、マイクを置くのは後から音を聞かせたいと考えている位置でなければなりません。最終的に望む形の効果を得るためには前もってテストしておく必要があるかもしれません。

ミキシング

AMBEO Cube

AMBEO Cube や AMBEO Square にて MKH 800 TWIN をミキシングする際には、AMBEO Pattern plugin を使うことを推奨します。そうすればピックアップパターンの選択や没入感の強度のコントロールが楽に行えます。各マイクロフォンチャンネルともそれぞれの専用ラウドスピーカーにパンニングされなければなりません。ドルビーアトモス環境では、高低チャンネルを複製するために 4 つのオブジェクトの作成が必要になることもあります。

AMBEO Square

立方体録音では 4 つのマイクロフォンのトラックを複製しなければなりません。AMBEO Pattern pluginを使って、正面に向いた4つのピックアップパターン、そして同じマイクロフォンから後方スピーカーのための後方向きの 4 つのピックアップパターンを作成できます。これらのチャンネルはそれぞれ別のスピーカーに割り当てる必要があります。

ゼンハイザー AMBEO VR Mic

ラウドスピーカー再生のためのアンビソニックスのデコードにはいくつかの異なるソリューションがあります。 Harpex は AMBEO 認定の DAW プラグインで、AMBEO VR Mic チャンネルからラウドスピーカーへ直接レンダリングできるようにします。出力エンコーディングや対応するベッドフォーマットに合わせてアンビソニックス信号を5.1.4 ないし 7.1.4 にレンダリングしてください。

プレイバック

再生に関して、 AMBEO 録音のセットアップはチャンネルベース(Auro 3D など)とオブジェクトベース(ドルビーアトモスなど)両方の没入型ラウドスピーカーソリューションに対応します。 Auro 3D の場合、録音した各チャンネルやトラックはそれぞれの専用ラウドスピーカーを通して再生されます。ドルビーアトモスを使う場合、オーディオオブジェクトがその位置情報とともに送信されます。プロセッサーが再生中に信号の実際のパンニングを行うので、ラウドスピーカーのセットアップの柔軟性がかなり広がります。

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